連載記事:2015~2016年度版 妊娠・出産のお金特集
どんな人がいくらもらえる? 出産手当金の概要を知りたい!(2015~2016年度版 妊娠・出産のお金特集 Vol.4)
出産手当金、もらえる額はいくら?
もらえる金額は、以下の計算式のとおり。申請をして1~2ヵ月後に振り込まれる。
月給÷30=「日給」
「日給 × 2/3 × 産休した日数 = もらえる額
(『赤ちゃんができたら考えるお金の本(2016年度新制度対応版)』より抜粋)
出産手当金の支給対象となる日数の数え方
産休の基本は、産前42日+産後56日=98日(双子以上の多胎の場合は、産前98日)
たとえば「月給20万円」の人は
20万円 ÷ 30 =6,670円(日給)
6,670円 × 2/3 × 98日 =43万5,800円
となる。ただし、もらえる試算金額は、あくまで目安。個人の状況により金額は違ってくるので、詳細な金額が知りたい場合は、担当窓口(人事・総務の担当部署、勤務先または勤務先を管轄する協会けんぽや健保組合など)に問い合わせを!
月給って、どこまでが出産手当金の計算対象になるの?
出産手当金の「日給」を算出する時のもとになる「月給」とは、少し難しい言葉だが「標準報酬月額」のことを言う。これは、基本給だけではなく、残業代や通勤手当なども含んだ、支給される給与の総額だ。
しかし、残業代を含むことで各月の金額がマチマチになるため、毎年4~6月の3ヵ月間の平均支給額を、1年を通じての「標準報酬月額」としている(昇給などにより、途中で変わる場合もある)。これを30日で割ったものが、出産手当金の計算根拠である「日給(標準報酬日額)」となる。
出産日が変わると、出産手当金の金額も変わる
出産予定日より出産が早まると、その日数分が産前の42日から引かれ、出産手当金は満額よりダウンする。反対に出産予定日よりも出産が遅れると、その日数分が産前42日にプラスされ、出産手当金もアップする。だからと言って、くれぐれも出産の日を故意に遅らせることはしないように。
出産手当金の概要は押さえた。
次回は、「出産手当金、どうすればもらえるの?」です。