会話泥棒の直し方! 「同意と共感」を知って気持ちいいコミュニケーションを


■同意と共感のちがいを知る

相手と自分の考え方や感じ方がちがうことは、よくありますよね。会話をしていて、相手に「同意はできない」のは、とても自然なことです。人間ひとりひとりがちがいますから、それはおかしいことではないのです。

私たちはそのちがいにフォーカスして話題にすることが多々あります。いろいろな価値観があることを知る機会にもなりますし、興味深い議論になることも多いです。

なので、それはとくに悪いことではないのですが、今回は「共感」を中心にした、より相手とのつながりを感じられるような会話の仕方に注目していきましょう。

相手との関係性を最優先するときに大切なのは、「同意はしなくても、共感はできる」ということです。「私があなたの立場でも同じことをするよ」というのは、同意です。


一方、共感というのは、「あなたがその経験をして、そういう考えや感じ方に至ったというプロセスを私は理解している」ということを示すことを含めます。

「あなたと同じ考えだ」ということは、含まれなくても成立するのが共感です。もう少し詳しくいうと、同意ではない共感をするとき、そこには「よい、悪い」の価値判断は存在しないのです。

ただ、そこに至った道筋があることへの理解があります。相手がその経験をした、という事実を、聞き手であるあなたが、ただシンプルに受けいれて理解をしている状態です。

「同意」と「共感」が混同されてしまうと、「会話泥棒」が出現しやすくなります。「自分ならこうする」や、「同意ができない、なぜなら~」といったジャッジメントをベースにした会話は、口論や固執を生みやすくしてしまいます。

なにより、相手は自分が「十分に理解された」ということを感じられる機会を失い、あなたもまた、相手のなかに受けいれられる「スペース」をつくることができないために、私たちが一番必要としている「つながり」からは遠く離れてしまうのです。


自分の中のジャッジメントの声を小さくして、共感を続けて美しい「つながり」を求めるとき、私たちは相手にとって大切なものが何なのかを見つける、「宝探し」をしているのかもしれません。

相手の心のなかに「スペース」が生まれたときや、お互いに何を大切にしているのかが理解できたとき、信頼関係が築けたと感じられることでしょう。そのときに、あなたの話や思いは、相手の心に、まるで水が土に染みこんでいくように、自然に伝わっていくのだと思います。


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