関西人が東京に来て方言を直さない理由を直接聞いてみた
東北、広島、福岡、沖縄など、くせのある方言を持つエリアの出身者は、上京するとだんだん標準語になっていくことが多いもの。
しかし、なぜかどこでも方言を貫く関西出身者。
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なぜ、関西人は上京しても方言を直そうとしないのでしょうか?
大阪出身の筆者が、上京経験のある関西出身者に理由を聞いてみました。
■関西弁は「誇り」
「今はテレビでも関西弁の芸人さんがたくさん活躍してるし、関西弁ネイティブっていうのは自分にとっては自慢できるポイント。関西弁に誇りを持ってるから、『矯正せな!』と思ったことは一回もありません」
こう語ってくれたのは、上京してから7年になるという大阪府出身の男性。
職場は関東出身者がほとんど、彼女も東京出身とのことですが、まったく言葉遣いに変化なし。
プライドを持って、関西弁を使い続けているそうです。
■関西弁→標準語は無理や!
5年間の東京生活を経て、現在は京都に戻っているという京都府出身の女性。
「『標準語にした方がええかな?』と思った時期もありました。まわりの東北や九州出身の人は、みんな標準語で話してはったんで。でも、無理! イントネーションがどうしても、関西弁になってしまうんです。あきらめて、関西弁のまま通しました」
関西出身の人は、イントネーションに敏感なのでしょうか?
ドラマなどでネイティブではない関西弁を聞くと、一発でわかってしまいます。
そのため、自分の「不自然な標準語」も我慢できず、結局、関西弁で通してしまうのかも?
■結局、直す気がない!?
「そもそも、直す意味がわからない」
これが、一番の理由なんじゃないでしょうか。
以前、東京でしばらく暮らしていた筆者の友人が関西に戻ってきたとき、標準語を話すようになっていました。
地元で飲み会を開催したところ、「なにイキって標準語しゃべっとんねん!」と散々ツッコまれ、「『だよ』ってお前!」と笑われまくるという…。
なんとも、かわいそうな状況に。