お金に関する話、親としていますか? 日本人が苦手だけど、重要な話題
20代、あるいは30代の皆さんにとって、自分の親との会話で最も取り上げにくい話題はなんでしょう?「お金に関する話」はそのひとつではないでしょうか。フィデリティ投信株式会社(以下、フィデリティ)の調べでは、20代~30代の約半分が「親からお金に関するアドバイスを一度ももらったことがない」とのデータが出ています。
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■親とお金について話す時の6つのコツ
親と「お金」について話すことは、たしかにちょっとはばかられるかもしれません。でも、お金の問題は必ずついてまわるもの。いつか真剣に向き合うときがきます。そのときのためにも、日ごろから軽く予行演習をしておきましょう。親とお金について、いい会話をするために心がけたい、6つのコツをご紹介します。
■その1:親にアドバイスを求めましょう
「ちょっと相談があるのだけど」「アドバイスが欲しいの」「信頼できるママ(パパ)だからこそ聞きたいのだけど」――こんな感じで親に切り出すのは、別にお金の話に限ったことではなく、すべてのテーマで有効ですよね。
それがお金に関するときには、まずは「身近な小さいこと」から聞いてみましょう。たとえば「年会費を払ってクレジットカードを持つ価値があるかしら」とか、「生命保険にはどの程度入ればいい?」といったことからです。
そこで会話がスムーズに進めば、さらに大きいこと、たとえば「どの程度貯金に回せばいいか」あるいは「家を買うべきか、借りるべきか」にも、意見を求めてゆけるでしょう。
■その2:結果報告を忘れずに
親から得たアドバイスをそのまま受け入れる必要はありません。でも、できるだけ「アドバイスの後、あなたがどうしたか」を、考えたプロセスとともに報告するようにしましょう。アドバイスと異なる決断をした際は、特に必要です。
■その3:アドバイスがいらなくても定期的に現状報告しましょう
人によっては、「親のアドバイスはいらない」という方もいるでしょう。その場合でも、現状報告はできれば定期的にしましょう。親はいつも子どものことが心配なものです。あなたがほとんど自身のお金に関する話をしないでいると、親は逆にあなたに大きく干渉してくるかもしれません。
定期的に「自分がどうお金に向き合っているか」を話すことで、親の過干渉を防ぐことができます。また、仮にちょっと困った状態になったときでも、比較的すんなりと相談できるでしょう。
では、どんなことを話しておけばよいのでしょう? まずは、毎月定額で行っている積立や投資があれば、それを伝えておきましょう。会社でいくら財形を積み立てているか、確定拠出型年金で何に投資しているか、いくらローンを組んでいるか、資産運用は何をしているか…といった、皆さんの資産計画に影響してくるようなテーマは、決めた段階で理解しておいてもらいたいものです。