夫婦といえども、もとは赤の他人。育った環境や性別の異なる夫婦間で、実りある話し合いをするのはなかなか難しいことも。そこで今回は、
ビジネス会議を成功させるためのポイントを参考に、
夫との話し合いをグダグダで終わらせないためのコツを考えてみます。
ポイントをしっかりおさえておけば、「長い時間をかけたのに、結局グダグダ…」「気づけばケンカに発展!」「お互い納得できないまま終わる」といった結末を避けられるかもしれません。
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■話し合いのゴールは何?
どのような会議や話し合いでも、まず「何について話し合うのか?」という
テーマ、そして「どこを目指すのか?」という
ゴールの設定が重要です。
しかし、夫婦間の話し合いでは、これが曖昧になりがち。話し合いの途中で目的がわからなくなることもめずらしくありません。
たとえば「もう少し家事に協力してほしい」と妻から夫へ話し合いを持ちかける場合。
話し合いの目的をなるべく具体的に決めておき、夫婦2人でそのゴールを共有することが大切です。
<「夫の家事協力」による話し合いのゴールとは?>
・夫が担当する家事を決定する
・「協力が必要なことを、夫に理解してもらう
・担当できそうな家事を夫に検討してもらう(後日、再度話し合う)
■そのこと相手は知っていますか?
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ビジネス会議では、参加者全員がテーマについて
同じレベルの知識を持っていることが大切だとされています。これは夫婦で話し合う場合も、同じではないでしょうか。でも夫婦だとこんな会話になっていませんか?
妻:「ゴミを出していると通勤電車に間に合わない。だからあなたに出してほしい」
夫:「早めに出せば間に合うのでは?」
これだけ読むと、夫の言い分はごもっとも。しかし、妻としては「協力する気がないのね!」と少しイライラしてしまいそうな展開です。
このままでは、話し合いは平行線。しかし、もし妻の言葉に次のような
背景があったらどうでしょうか?
<話し合いの背景を説明すると…>
妻:「ゴミ出しのシステムが変わって、7時半~8時の間にしか出せなくなったの。
私は7時すぎには家を出ないと通勤電車に間に合わないから、あなたにお願いしたい」
このように詳しい事情がわかれば、夫の返答もまた変わってことでしょう。「ゴミ出しシステムの変更」を知っているかどうかで、話し合いの流れは大きく変わります。話し合いをはじめる前に、まず
お互いの知っていること・知らないことを整理しておきましょう。
■「感情」だけでは話し合いは堂々巡り
妻:「家計が厳しいから、あなたのお小遣いを減らしたい」
こう言われた夫の多くは、きっと追い詰められた気持ちになりながら「嫌だ!」と言うでしょう。続いて妻が「本当にキツイのよ…」と畳み込んでも、夫は「こっちもキツイって…」と返してくる。これでは、結論が出そうにありません。
ビジネス会議のコツとしてよく言われるのは、
「事実」と「感情」をわけて考えるべきということ。事実は変わりませんが、感情の部分は人によって異なりますし、議論の中で変わることもあるからです。
上記のやり取りでは「事実」が登場せず、「厳しい」「嫌」「キツイ」という感情だけが語られています。
ここに事実となる要素をプラスして、検討材料が増え、堂々巡りの話し合いを避けられるかもしれません。
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<話しあいに必要な事実>
妻:「春から子どもの塾費用が○円プラスになるの」
夫:「俺の場合は、昼ご飯代に最低でも○円はかかっている」
妻:「(家計簿を見せならが)このように節約しているけれど、それでも赤字なの」
このような事実から、「塾の必要性」「ランチをお弁当に変更」「固定費の削減」といった
話しあいポイントが明確になってきます。
■夫が「話さない」ときはどうする?
会議にはいろいろな参加者がいて、それぞれの性格や価値観があります。なかにはじっくり考えてからでなければ発言できない人もいるでしょう。
ここで
「発言しないこと」に腹を立てても、事態は好転しません。むしろ、相手を委縮させてしまうだけなので、「これについて、反対意見はないの?」「なぜ、○○だと思うの?」など、質問を細かく分けて
具体的にすると、相手から本音を引き出しやすくなります。
話し合いの途中から「私ばっかり話しているじゃない! そっちも何か言ってよ!」とイライラしてくることが多い人は、試してみてはいかがでしょうか。
また、相手の口数が少ないなら、最終的に「納得したか、理解したか」がわかりにくい場合があります。
そのまま話し合いを終えてしまうと、モヤモヤが残る結果に。それを避けるために、話し合いの最後には「この件について納得したか、理解したか」を、しっかり確認することも大切です。
「口げんかになると妻には勝てない」と言う夫は多いもの。でも、妻としては別に言い争いたいのではなく、ただ夫婦で
「話し合い」がしたいだけ。この認識の違いも、夫婦間の話し合いがグダグダになりやすい原因なのかもしれません。
まずは、これから「話し合い」をするのだという心構えを忘れずに。そして、今回紹介したポイントもぜひ参考にしながら、スムーズで実りある話し合いを心がけてみてはいかがでしょうか?
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