なぜジブリ飯はおいしそうなの? 思わずおなかが鳴るジブリ作品おさらい
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スタジオジブリ作品といえば、毎回スクリーンからにおいがただよってきそうな
料理たちが登場しました。
『天空のラピュタ』の目玉焼きトーストや、大きなずんどう鍋で煮込むシチュー、『となりのトトロ』の手作りおはぎ、『崖の上のポニョ』で宗介の母リサが作ったハムののった即席麺、『ハウルの動く城』の厚切りベーコンエッグetc.
毎回登場人物がおいしそうに料理を味わう姿を見て、思わずおなかが鳴ってしまいそうになりませんか?
ということで、これまでの
ジブリ作品おすすめメニューを振り返ってみましょう。
■『魔女の宅急便』でみんな興味を持ったのは意外なパイ
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宮崎駿監督作
『魔女の宅急便』。本作で、主人公キキが配達を頼まれたのは、おばあちゃんが孫娘のために手間ひまかけて作った
「ニシンとかぼちゃのパイ」。
キキはおばあちゃんの手伝いをしていっしょに作ったので、届けた孫娘から「私、このパイ嫌いなのよね」と言われたときは、かなりショックを受けていました。日本ではあまりなじみのないパイですが、「どんな味がするの?」と、興味を持った人も多かったのでは?
同作では、キキがジジと食べるトマトとソーセージが添えられたパンケーキ、キキを居候させてくれたおソノさんのパン屋に並ぶパン、キキが熱を出したときに、おソノさんが作ってくれたミルクがゆも、じつにそそられるメニューでした。
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■『風立ちぬ』や『崖の上のポニョ』にも登場のジブリ共通たべもの
『崖の上のポニョ』では、ポニョがハムを大好きになるという設定からか、
ハムサンドが何度も登場します。
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まだ魚の状態だったポニョが、宗介にもらったハムサンドのハムをぺろりと食べるシーンはインパクト大。母リサも運転しながら器用にサンドイッチをほおばっていましたね。
また、津波が起きたあと、ポニョが出会った子連れの女性に、サンドウィッチを分けてあげるシーンには思わずほっこりさせられました。
そういえば『風立ちぬ』に登場した、あんをはさんだ昭和のおやつサンド「シベリア」も公開当時、バカ売れしたそうです。
■『千と千尋の神隠し』ではシンプルな食べ物に涙
異世界に迷い込む冒険ファンタジー
『千と千尋の神隠し』には、たくさん食べるシーンが登場します。
千尋の両親がむしゃむしゃとほおばる
屋台料理や、湯婆婆の双子の姉・銭婆が訪ねてきた千尋やカオナシたちに出したケーキ類、湯屋でゲストをもてなす料理の数々を見て思わずゴクリ。
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でも、個人的にいちばん印象的だったのは、ハクが千尋のためににぎってくれた
シンプルなおにぎりです。のりも巻いてありません。
それを食べて大粒の涙を流す千尋を心からいとおしく感じました。
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とはいえDVD発売時に、あのおにぎりが「ハクのおにぎりフィギュア」として特典になったときは思わずのけぞりましたが…。
現在、三鷹の森ジブリ美術館では、ジブリ作品に登場した料理のサンプルや食事を「作る」シーンにフォーカスをあてた厨房を再現した企画展「食べるを描く。」を開催中です。なぜジブリ飯はおいしそうに見えるのか、そのヒントがこの企画展にはあるかもしれませんね。
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