休日に子どもを放って寝てばかり…、こんな自分が嫌です【心屋仁之助 塾】
頑張り屋気質の人は、心の奥には頼ったり甘えたりしたい気持ちがあるのに、「自分の中の厳しい条件をクリアしてからではないと、他人に頼ってはいけない」と決めている人が多いようです。
ところが、ひとりで頑張れば頑張るほど、その条件のハードルは高くなり、他人に頼るきっかけを見失ったまま「私がもっと頑張りさえすれば」と、ますます自分を孤独に追い込んでしまう傾向があります。
そうしていると、今度は他人にも「もっと頑張れるはず」と求めてしまうようになります。本人は苦しいながらも「頑張れる人」として生きていると、他人の弱さを見せられることに、強い拒否反応が出てきてしまうのですね。
もし、かなさんに心当たりがあるならば、いつ頃から頑張り屋さんになったと思いますか? 何があってそう生きようと決めましたか? 子どもの頃に頑張っていると褒められた経験からかもしれませんし、甘えたくてもそうできなかった経験からかもしれません。
仮にそのとき、かなさんが「もう頑張れない」「助けて」「分かってほしい」と言っていたら、周りの大人たちはどんな顔でどんなことを言ったと思いますか? 大人たちの顔色を想像して「私は頼ってはいけない、自分が頑張ればいいんだ」と決めたのではないかとも推測します。
でも、それはかなさんの勘違いという可能性もあります。頼らせてもらえず悲しかった思い出があったとしても、「かなさんが誰にも助けてもらえない人」というわけではありません。
人はひとりでは生きていけません。必ず誰かに支えられて生きています。