第一志望だけが叶わない… そんな人生から抜け出したい【心屋仁之助 塾】
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「第一志望だけが叶わない人生から抜け出したい」という、Annさん(34歳・自由業)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。
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■Annさんのお悩み
「どうしてもこれだけはあきらめたくない、欲しい」と思うものが絶対に手に入らない、という人生から抜け出したいです。 私は小さい頃から、とても恵まれて育ちました。でも、第一志望はいつも手に入らなかった。受験も、恋愛も、就職も。
第一志望のレベルが一番高いというわけでもないのに、「どうしてもこの学校、この人、この職」と思うとダメになるのです。どのような潜在意識がこうした結果を引き起こしているのか、教えてください。
※一部、質問内容を編集しています。
■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより
Annさん、ご相談、ありがとうございます。高橋かのんです。「これだけは!」と思ったもの、手に入れたいですよね。
今、Annさんは「私は第一志望が手に入らない」と信じています。いつからそう信じるようになりましたか? きっと、そう信じるキッカケとなる幾つかの経験があったのでしょう。
そうした経験を「まただ」「やっぱり」と重ねることで「私は第一志望が手に入らない」という思考は強化され、頭のなかに定着していきます。そして、いつのまにか「私は第一志望が手に入らない」という思考が、その現実を作り出してしまうことがよくあるのです。
思考によって変な力が入りすぎたり、諦めたりしてしまうからですね。
このような悪循環を断ち切るためには、「第一志望も手に入るかも。入ってもいい」と思ってみることが肝心です。
続いて「第一志望が手に入らないことは、そんなにダメなことですか?」という点からお話ししたく思います。説教じみて聞こえたら申し訳ありませんが、「第一志望を手に入れること」が執着になっていると、その達成を妨げる要因になってしまいやすいので、ここで確認をさせてくださいね。
小さい頃から恵まれていた、というAnnさん。もしかすると、何かを望めば手に入る環境や状況下で育ち、第二志望のことを考えなくていい場面が多かったのかもしれません。
そのために、いつしか「第一志望のものが手に入るのが当たり前」と思うようになった。
そして、「第一志望が手に入らないことが我慢ならない、あってはならない」という考えになってはいないでしょうか――。
だとしたら、これは「執着」の域です。「第二志望じゃダメなんですか?」というと、どこかの政治家の台詞のようですが、人生のすべてを思い通りにできる人はいません。思い通りにできなくても「ダメ」ではない、と私は思うのです。