あなたは忘れていない? 「もちつもたれつ」精神の大切さ
人間関係というのは「もちつ、もたれつ」が基本です。人間関係で悩んでいる人は、この精神が欠けている場合があるのね。
他人から何かを得ることばかり考えていて、自分からは何も与えない…。これでは相手の不満が大きくなるばかりだし、状況だってどんどん悪くなっていくだけですよ。
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人間関係では、自分によくしてくれた人と、そうじゃない人に対して差が出ます。もちろん、差をつけるのがいいことだとは思わないけど、人間である以上どうしようもない感情だと思うのよ。人間関係で悩む人が増えたのも、そのせいなんじゃないかしら。
昔は地域や会社など、お互いに助け合う制度がありました。
「村八分」なんて言葉があるくらいで、不義理をする人は仲間に入れてもらえなかったのね。
もちつ、もたれつの精神で、お互い助け合いながら生きていたんです。自分が困っているときは、必ず村のだれかが助けてくれる、そのかわり村のだれかが困っているときは必ず自分も助けにいく…。
お互い様だし、そういう交流があるからこそ、村に一体感が出て絆も深まりました。
もちろん、昔の村のような生活に戻るべきだ、なんて言ってませんよ。ちょっと変わっているだけで仲間外れになったり、村の決まりを絶対に守らなければいけなかったり、それはそれで問題点がたくさんあります。
そういうマイナス面をみんなが嫌った結果、気楽で自由ないまの社会があるんですものね。ただ、現在は行きすぎてしまっているような気がするの。