コミックエッセイ:“生まれ順”で子育てまるわかり! 夫婦の関係
「なぜ夕食当番はいつも私?」家事から逃げる在宅夫/末っ子長男夫×末っ子妹妻(2)【“生まれ順”で子育てまるわかり! 夫婦の関係 Vol.2】
ここからは、心理カウンセラーの五百田達成さんに今回紹介した理子と太一の行動や発言を振り返りながら、「生まれ順でまるわかり!」なポイントを教えてもらいます!
心理カウンセラーの五百田さん、教えて!
こんにちは、心理カウンセラーの五百田達成です。毎話ごとにストーリーを振り返りながら、生まれ順による特性をお伝えすることで、夫婦関係を円満にしていくポイントなどをお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします!
末っ子ってどんな特性があるの??
前回同様、まずは末っ子の特性を振り返ってみましょう。末っ子にはこのような特性があります。
(1)「末っ子のモットーは「きっと誰かがやってくれる」」
(2)「できないことは、人に任せよう」と思っている
(3)「“頼りにならない存在”でいさせてほしい」
(4)「 あらゆることを なぁなぁにしていきたい」
(5)「平和に楽しく 適当にやりたいんだってば!」
これらをふまえて、今回のご夫婦を見てみましょう。
「誰かがやってくれる」と思っている末っ子夫に響く言い方って?
末っ子は喧嘩をするのが大嫌い。できるだけ事を荒立てたくないのです。また、空気を察する能力が強いのは末っ子の特技。
いつも長子(兄や姉)が親に怒られている姿を見て、「あれはやらない方がいいんだな 自分はしないようにしよう」と学んでいたはず。
そのため、太一さんも食事を作らないことに対して妻が怒りモードになると、空気を察してとっさに娘さんとお風呂に入ると言って逃げていますよね。
では、リモートワークで家にいた太一さんは、どうしたら嫌な顔せず苦手な料理を作ってくれたのでしょうか。
末っ子夫に響くキーワードは「効率的」「メリットがある」ということです。
たとえば「私がお迎えに行ってる間あなたがご飯を作ってくれたらすごく効率的!」「便利、楽ちん!」「この方がはかどる」「無駄がない!」というアプローチが効果的なのです。
頼み方次第! 自発的にはやらないけど言われたらやる末っ子夫
太一さんはお姉さんを尊敬している末っ子がゆえに、「俺をたててくれ!」などという気持ちがない反面、家庭の方針を誰かに考えて欲しいと思っているはず。自発的にやらなくとも、言われたことをやるのは嫌じゃないはずです。
できることなら理子さんも力を抜くべきだけれど、母になるとそう簡単ではありません。
太一さんからすると、子どもができるまで楽しく過ごしていた妻が母になったとたん「どうして豹変しちゃったの?」と思っているのかもしれません。だからこそ、理子さんも母になって心境の変化があった事実を説明することも大切です。
そもそも子どもが生まれ、家族が1人増えるということは、家庭内が緊急事態になるということ。それをお互いに理解した上で夫婦が協力し合っていきましょう、と事前に約束しておくことが重要です。
しかし、こんな約束を事前にできている家庭はなかなかありませんよね。であれば、お互いの特徴を知って、相手に合ったアプローチを考えみたらよいのではないでしょうか。
次回は、長子でもある太一さんのお姉さんが登場するみたいですね。ストーリーを進めながら長子と末子、生まれ順によって変わる特性を見ていきましょう。
次回に続く(全4話)毎日10時更新!
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※この漫画は実話を元に編集しています
原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・
ユキミ