わが家にぴったりなのはどれ? 生ゴミを堆肥にリサイクル! 「コンポスト」で始めるサスティナブルな暮らし【4人の体験談】
\コンポスト仲間の体験談をご紹介!/
1)ベランダに置ける「トートバッグ型」
2)キッチンに置ける「密閉式」
3)キッチンに置ける「電動生ゴミ処理機」
2)キッチンに置ける「密閉式」
3)キッチンに置ける「電動生ゴミ処理機」
1)友人Aさん 気軽に始められる「LFCコンポストセット」をチョイス
写真のおしゃれなトートバッグ型のコンポスター、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
この「LFCコンポストセット」を使っていた友人宅におじゃまして、話を聞いてきました。
使っていた期間は約1年半。これならベランダで手軽にできそうと思って始めたそうです。基本的には有料の定期便となり、初回は内袋つきの専用バッグとコンポストの中身(「基材」と呼ばれる、生ゴミと混ぜ合わせる原料)、取扱説明書などが届き、2回目からは基材のみ届くシステム。お届けサイクルは選べるそうです。
使い方は、バッグ内に付属の内袋をセットして基材を入れ、生ゴミを投入してスコップでよく混ぜます。その後、内袋の口を折ってバッグ内に収め、ファスナーを閉じて終了。これを毎日繰り返します。
■堆肥が増えてしまい、今は一時停止中
保管する時は写真のような風通しのいい台の上に置くといいそうです。
熟成もこのバッグのままできますが、その場合は生ゴミ処理を続けるためのトートバッグがもう1つ必要になります。熟成後の堆肥(コンポスト)は用土と混ぜてガーデニングに使っていましたが、堆肥がどんどん増えて残ってしまうようになったので、今は基材のお届けを停止中だそうです。
ファスナーつきは水や虫も入らないので安心で、臭うこともなかったとか。これってカビ!? 水気が多すぎる?といった疑問が出てきても、LINEで問い合わせればすぐに返事がもらえることも心強かったという友人。コンポスト生活で、野菜を無駄なく使おう、生ゴミを減らそう! という意識が芽生えたそうです。
・トートバッグ型「LFCコンポスト」
2)友人Bさん キッチンに置きたかったから「密閉式」をチョイス
密閉式コンポスターを使っている友人の家を訪ねると、玄関先で土を天日干ししている最中でした。
この土はコンポスターでできたコンポスト(堆肥)と用土を混ぜ、白い土嚢袋に入れて3週間程度熟成させたものなんだとか。
ブルーシートに広げられた土をよく見ると、分解されなかった卵の殻がちらほら見られるものの、食べ物らしき残骸はまったくありません。
そしてシート脇のプランターではスープセロリがフサフサと育っていました。やはり自家製堆肥を使い始めてからのほうが、以前よりも生育具合がいいそうです。
使っているのはネットで2,500円前後で購入した密閉式コンポスターで、キッチンの流し台脇が定位置。寒い冬や蚊が多い夏にわざわざ外に出て生ゴミを捨てるのは面倒だろうなぁと思い、室内に置けるタイプを選んだのだとか。
密閉式コンポスターには発酵促進剤となる「ぼかし」も必要なのですが、こちらもネットで数百円で購入できるそうです。
■発酵促進剤を入れるので、混ぜなくてもいい
密閉式は空気に触れるのがNG。このため生ゴミを入れた上から、赤い缶に移し替えた「ぼかし」を振りかけ、ラップで表面を覆ってからきっちりフタをする。
この作業の繰り返しだそうです。つまり、混ぜなくてもいいのです。これはラクだなぁと思いました。
フタを開けると発酵臭がするよ! と友人に言われましたが、思ったよりもイヤな臭いではありませんでしたし、フタをしている時は何も臭いませんでした。また、密閉しているので虫が発生することもないそうです。
発酵が進むと容器の底に茶色い発酵液が溜まり、ツマミを回すと流れ出てきます。この液体も水で2000倍ほどに薄めると肥料として使えるそうです。
容器がいっぱいになってきたら用土と混ぜて熟成後、野菜の栽培に使用。
始めて1年半という友人ですが、プランターの数を増やして美味しい野菜を増産中です。
・密閉式コンポスト 一覧
3)友人Cさん 分解ではなく乾燥させる「電動生ゴミ処理機」をチョイス
12年前に電動生ゴミ処理機を購入した友人、当時は自治体の購入費補助制度を利用して5万円の補助金が出たそうです。5年以上経つと買い換える際にも制度が適用されると知り、7年経過した5年前に同じものを新調。この時は金額が変更となっていて、補助は3万円だったとか。
生ゴミ処理機は細長いシルエットなので、冷蔵庫脇に設置。マンション暮らしでベランダも狭く、ガーデニングもあまりしないとのことで、使用目的はもっぱら生ゴミ臭回避とゴミ減量。生ゴミは分解ではなく乾燥させるので、肉や魚の骨から玉ねぎの皮まで何でも投入しているそうです。
■乾燥物は自治体が回収し、堆肥にしてくれる!
この日はしおれてきた花なども生ゴミとともに投入。
スイッチを押せば3時間くらいで乾燥終了です。中を覗くと生ゴミがカラカラに乾いて容量も驚くほど少なくなっていました。電気代は月に1,000円くらいのようです。
友人の住む自治体では生ゴミの乾燥物の無料戸別回収を行っているらしく、友人も週に1度、乾燥物を専用容器に入れて玄関前へ。
自治体は回収した乾燥物を使って堆肥を作り、希望する市民や農家に配布してくれるそうです。これはとても親切な制度ですね。
電動生ゴミ処理機から生ゴミ臭がしたり、虫が発生することは1度もなかったそうです。乾燥させた生ゴミをちゃんと生かし、循環させてくれる制度があって、気持ちよく暮らせている様子でした。
・家庭用生ごみ処理機(電動)
いかがでしたか? 各家庭によってコンポスターの選び方、堆肥の作り方もさまざまで面白いですね。
いよいよ夏本番。すでに生ゴミ臭や三角コーナーのヌメり、生ゴミに寄ってくるコバエなどに悩まされている方もいるかと思います。このタイミングで、コンポスト生活を始めてみてはいかがでしょう。キッチンが清潔になるのはもちろん、これまでネガティブに捉えていた「生ゴミ」への意識も変わり、軽やかな気分で暮らせるようになりますよ。
※体験感想はあくまでも個人の意見となります。また、ご紹介した自治体制度はエリアによって異なります。お住まいの各自治体にお問い合わせください
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