くらし情報『大正の若者が青春を刻んだ木版画集『月映』刊行100年記念展カタログ【NADiffオススメBOOK】』

大正の若者が青春を刻んだ木版画集『月映』刊行100年記念展カタログ【NADiffオススメBOOK】

と隣り合わせの彼らの青春時代は、友情をかわしながら互いに高め合い、表現に対するエネルギーに満ちている。

また、この『月映』がきっかけとなって、田中と恩地に、萩原朔太郎の詩集『月に吠える』の挿画と装丁の依頼があったことや、竹久夢二とも親しく交流していたなどからも『月映』周辺の彼らの取り組みが、美術や文化の文脈において重要な意味を持つことが分かる。

現在、愛知県美術館にて『月映』刊行100年を記念した「月映」展が開催されている。(4月17日から5月31日まで)その公式カタログである本書には『月映』全7号のカラー図版を始め、田中、藤森、恩地の3人だけが所有し1部のみ現存するという私家版も収録。その他、油彩画、ペン画などの関連作品、書簡等合計344点の図版を掲載し、巻末の年譜まで充実した1冊となっている。

【書籍情報】
「月映:Tsukuhae」
編集:井上芳子(和歌山県立近代美術館)、藤本真名美(和歌山県立近代美術館)、寺口淳治(広島市現代美術館)
発行元:NHKプラネット近畿
言語:日本語
ソフトカバー/379ページ/152×215mm/切欠き縦スリップケース入り
発刊:2014年
価格:2,315円
「月映:Tsukuhae」井上芳子(和歌山県立近代美術館)、藤本真名美(和歌山県立近代美術館)、寺口淳治(広島市現代美術館)

「月映:Tsukuhae」


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