くらし情報『ウェス・アンダーソン監修のカフェや美術館、未完成だからこそ観ておきたい「プラダ財団」【レポート】』

2015年12月22日 15:00

ウェス・アンダーソン監修のカフェや美術館、未完成だからこそ観ておきたい「プラダ財団」【レポート】

社会に向けて文化的な貢献することは、企業としてのクオリティの高さが伺える。しかしプラダ財団は、文化貢献という感覚より、ミウッチャとパトリッツィオの趣味や道楽の匂いが漂う「センス」が最大の魅力といえるのではないだろうか。

このアート複合施設の完成は、まだ道半ばにある。訪れた時も「タワー」と呼ばれる建物は工事中だった。プラダ財団の沿革を表す南側にある建物の最初の部屋は、ごく私的なコレクションを表す1点の作品が飾られた小さな部屋から始まる。部屋が大きくなるにつれてプラダ財団のアート作品としての役割を帯び公的になっていく。小型の体育館ほどの広さのある最後の部屋ではプラダの服を着たジャコメッティ作品がランウェイショーを行っている。そうしてその部屋のビニールカーテンで仕切られた向こう側は工事中だ。
こうしたシチュエーションもアートの一部ではと感じさせる粋なアート施設は、おそらく世界中どこにもないだろう。「タワー」が完成する前にぜひ、一度訪れてみてはいかがだろうか。

■Information
Fondazione Prada - Milano
住所:Largo Isarco 2 20139 Milano
TEL:+39 02 5666 2611
ウェス・アンダーソン監修のカフェや美術館、未完成だからこそ観ておきたい「プラダ財団」【レポート】

ウェス・アンダーソン監修のカフェや美術館、未完成だからこそ観ておきたい「プラダ財団」


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