くらし情報『鳥取・延興寺窯ーたとえ二流の土でも、一流の美を作りたい【鳥取の旅 vol.3】』

2016年3月21日 20:00

鳥取・延興寺窯ーたとえ二流の土でも、一流の美を作りたい【鳥取の旅 vol.3】

素朴な風合いの中にぽっと温もりが宿る「白掛色差飛鉋皿(しろかけいろさしとびかんなざら)」の丸皿に目がとまった。同じ土、同じ窯で焼き上げていても作り手によりその佇まいは異なる窯を見渡すと、清志さんの作品には頭をもたげた稲穂のようなモチーフが度々見られる。このモチーフは、その美しさに清志さんが心惹かれたという朝鮮の李朝時代の器を原点にしているのだという。そこに盛り絵という技法を使い、自分なりに解釈を加えて作り上げたのがこの絵柄だ。「じっくりと土と向き合いながら、時間をかけて温めてきたものがこうして作品に結びつきます」と清志さん。この土地にあるものを受け止め、時間をかけて自分なりに咀嚼をすることで新たな表現が生まれてゆく器の世界。自然の恵みと、作り手の思いがこの器には込められている。返り際、見えなくなるまでいつまでも手を振ってくれた山下さん親子。
旅の記憶は、こういう瞬間の積み重ねなのかもしれない。【窯情報】住所:鳥取県岩美郡岩美町延興寺525-4電話:085-773-1219時間:10時から17時(訪問時は要連絡)
鳥取・延興寺窯ーたとえ二流の土でも、一流の美を作りたい【鳥取の旅 vol.3】

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