2022年3月6日 15:00
写真家・笠原秀信による旅をテーマにしたオンラインExhibition「THE ROAD」。第4弾はイタリア・ポンペイ
ポンペイの公衆浴場(スタビアーネ浴場)
古代ローマ人にとって入浴は非常に重要だった。彼らは1日のうち数時間をそこで過ごしたそうです。 室内は芸術的な彫刻が施されています。
ポンペイの売春宿(Lupanare)
ポンペイにはいくつも売春宿があったそうですが、この建物だけはそういった行為を行うための専門の場所としてデザインされたため、ポンペイで最も優れた体制の売春宿とされています。
この売春宿で働いていた女性たちは主に、ギリシャなどにルーツを持つ奴隷でした。
ポンペイ遺跡の遺体
ヴィスヴィオ山の噴火で逃げる人々は、火砕流に飲み込まれてしまいます。寄り添う親子や、もがき苦しむもの、手をつなぐ男女など、すべてが火砕流に飲み込まれてしまったのです。
コロナ流行りで世の中のリモート化が急速に進んだ一方、誰かとの他愛もない会話だったり、道端の花を愛でる時間だったり、アナログとして大事にしなければならないものが確かにある。そんな思いが交錯するかのような道と人々と街が織りなすストーリー「THE ROAD」。
静かで温かな空気感をとらえる笠原秀信のアートのようなフォトグラフィーに、とくと注目したい。