くらし情報『SNS大隆盛時代にメディアの在り方を問うような、90年生まれのアーティスト青柳菜摘『孵化日記』【NADiffオススメBOOK】』

2016年8月18日 18:00

SNS大隆盛時代にメディアの在り方を問うような、90年生まれのアーティスト青柳菜摘『孵化日記』【NADiffオススメBOOK】

『孵化日記』青柳菜摘

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T1階)です。■『孵化日記』青柳菜摘アーティストの青柳菜摘によるアーティストブック『孵化日記』は、青柳が蝶の幼虫を探し求めて様々な緑地を訪ね歩く過程を記録した映像作品シリーズを印刷物として発展させたひとつのプロジェクト。本をめくりながら頁のイメージを見て、端に配置された青柳の日記的文章を読み進めていくと、映像とは異なる世界が視覚と言葉の認識を通して広がる。青柳は1990年生まれ、お絵描き掲示板に小学生のころから自作の絵や漫画を投稿するなどしてきた来歴があり、「お絵描き」の手段は紙とペンでは必ずしもなかった時代に育った世代であるが、むしろそのことがより一層「メディア」を捉える感覚を柔軟に押し広げているのかもしれない。お絵描きの手段はあらゆるメディアで垣根無く可能であることを体現する如く、青柳はひとつの作品の中に映像だけでなく、静止画や絵、自身が綴った日記のようなテキスト、それを朗読する声等、いくつものメディアを組み合わせて作品を構築している。

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