シャネル・ネクサス・ホールで「閉ざされた世界」に生きる人々に光を当てる写真家、ジェーン エヴリン アトウッドの日本初の個展を開催中
©CHANEL
東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールでジェーン エヴリン アトウッド展が5月8日まで開催中です。1970年代からパリを拠点に活動を続けるアトウッドは、アメリカ人写真家ダイアン アーバスが写す人々に関心を持ち、「閉ざされた世界」に生きる人々を理解しようと、彼女の好奇心に突き動かされ様々なシリーズ作品を生み出してきました。
会場風景の動画はこちら→https://nexushall.chanel.com/program/2022/soul/#REPORT
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1976年に初めての作品となるパリの路上に立つ娼婦たちの姿を撮影して以来、視覚障害をもつ子供たち、女性服役囚、地雷の犠牲者、AIDS患者など、自らが直面する苦難に向き合い、生き抜いていく人々の姿を長年かけて撮影しています。
アトウッドは、社会における排除/排他という概念に興味を抱き、我々の多くがその存在を知らない、もしくは見て見ぬふりをしている世界に入り込んでいくのです。過酷な現実をそのカメラで捉え生み出したイメージは、直接的でありながらも繊細で、冷酷さや搾取的な印象を与えることは決してありません。
© Jane Evelyn Atwood
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写真家ジェーン エヴリン アトウッド ©CHANEL
1995年の阪神・淡路大震災直後に来日してから27年振り3度目の来日となったジェーン エヴリン アトウッド。