2017年3月5日 15:00
彫刻家アルベルト・ジャコメッティの大回顧展「ジャコメッティ展」開催
Archives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)
フランスで活躍した彫刻家であるアルベルト・ジャコメッティの没後半世紀を経た大回顧展「ジャコメッティ展」が、6月14日から9月4日まで、東京・六本木の国立新美術館にて開催される。スイスで生まれ、フランスで活躍した20世紀のヨーロッパにおける最も重要な彫刻家のひとりであるアルベルト・ジェコメッティは、1935年からモデルに向き合いつつ、身体を線のように長く引き伸ばす独自のスタイルとなるまったく新しい彫刻を創出した。見ることと造ることのあいだでの葛藤しながら、虚飾を取り去った人間の本質に迫ろうとする特異な造形は、実存主義や現象学の文脈でも評価された。同展では、南フランスのマーグ財団美術館のコレクションを中心とした彫刻家ジャコメッティの大回顧展となっており、初期から晩年までの彫刻、油彩、素描、版画など、選りすぐりの約135点もの作品が出品される予定だ。なお、国立新美術館展示後は10月14日から12月24日まで愛知・豊田市の豊田市美術館にて愛知展が開催される。【展覧会情報】「国立新美術館開館10周年ジャコメッティ展」