くらし情報『暮らしに“しつらえた”琵琶湖を囲む工芸たち。キギのショップOFSの「around Lake Biwa」展【レポート】』

暮らしに“しつらえた”琵琶湖を囲む工芸たち。キギのショップOFSの「around Lake Biwa」展【レポート】

京都の桶職人の家に育ち、滋賀の比良山麓に工房を構えて15年になる中川周士さん。「工房の前には湖があり裏には山がある、そんな滋賀の豊かな自然は、もの作りにとてもいい影響を与えてくれています」と滋賀の魅力を語る。代々受け継いできた木工技法で手掛ける湯桶やシャンパンクーラー、そして箸やカトラリーという日用品からアート作品のような木の葉のカーテンまで、多彩な木のしつらえを展開する。

和ろうそくの大與は、“火でしつらえる”。滋賀は湖西の地に創業して百余年、大與の4代目となる大西巧さんは、和ろうそくの灯りは今の暮らしにも取り入れやすいと語る。「大與の和ろうそくは、ハゼの実や米ぬかなど100%植物原料です。天然由来の成分なので、家のどこでも安心して使っていただけます。また弊社の和ろうそくには、香料は一切加えていません。
嫌な匂いがほとんどないので、料理そのものの邪魔をせず、食卓演出にも適していると思います」。

キュレーターを務める今井さんは、キギと手掛けるKIKOFの作り手でもある。「食のシーンにはどんな食事にもあわせやすい従来の信楽焼では考えられないほど薄く焼いたKIKOFの皿や器を、水のシーンでは手水鉢や厚みあるタイルなどの伝統的な信楽焼で提案しています」

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