2018年2月10日 19:00
現代のポートレート写真における第一人者、リネケ・ダイクストラのモノグラフ【ShelfオススメBOOK】
各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。
■『The Louisiana Book』リネケ・ダイクストラ(Rineke Dijkstra)
リネケ・ダイクストラは、1959年オランダ・シッタルト生まれの女性写真家。成長期にあるティーンエイジャー、難民の子どもたちなどを対象にアイデンティティーをはらんだ瞬間をカラー写真に収めたポートレートの連作を中心に、90年代頃から世界的に活躍。現代のポートレート写真における第一人者のひとりとされている。2017年のハッセルブラッド国際写真賞を受賞したことも記憶に新しい。
本書はルイジアナ近代美術館で2017年に、オランダのポン・タヴェン(De Pont)美術館で3月10日まで開催中の写真家リネケ・ダイクストラの回顧展に合わせて出版されたモノグラフ。
4×5フィールドカメラを用い被写体を正面または七分身の斜めから撮る形式を厳密に維持しながら、海水浴場の子ども、出産直後の母親、イスラエルの十代の兵士、傷ついた闘牛士などのポートレートを撮るダイクストラの有名な作品を収録。