2018年3月25日 19:00
ミルチャ・カントルの日本初個展が銀座メゾンエルメス フォーラムで開催、東京で撮影された新作も発表
などで国際的な注目を集めるようになった。
日本での初個展となる本展では、銀座メゾンエルメスのガラスブロックの“透明性”に着想を得た新作を発表。前出の『The landscape is changing』に連なる映像作品として、人々が透明なプラカードを持って行進する様子を、東京のさまざまなロケーションで捉えたものだという。また、数十本ものアルミニウムの鐘とガラスの屏風を組み合わせたインスタレーションも公開。響き合う鐘の音や静寂が、一陣の風のように、目には見えない記憶や感情を呼び起こし、私たちの内に透明な波動を生み出すような作品に仕上がっている。
The landscape is changing / 2003 / 22’00” / Color film with sound / Courtesy of the artist and Magazzino, Rome
ミルチャ・カントルはこれらの作品を通じて、規則や慣習、権力など、“透明なもの”の力によって無意識に縛られている「あなた」の存在を形容する言葉について、シンプルな問いを投げかけていく。彼が紡ぎ出す詩的な世界を会場で体感してみては。