くらし情報『十和田市現代美術館でスゥ・ドーホーが個展を開催、「スーツケース・ホーム」の最新作も発表』

2018年4月26日 19:00

十和田市現代美術館でスゥ・ドーホーが個展を開催、「スーツケース・ホーム」の最新作も発表

本展では、彼の代表的スタイルである、半透明の布を使った大型彫刻作品の新作3点が発表される他、ロンドン、ニューヨーク、ソウルという異なる文化間を行き来する作家の視点をとらえた映像作品「My Home/s」が日本で初公開となる。これらの作品は、いくつかの場所とその文化を経験するときに見えてくるものを通して、人間性やアイデンティティとは何かという、根本的な問いを投げかける。

十和田市現代美術館でスゥ・ドーホーが個展を開催、「スーツケース・ホーム」の最新作も発表
《コーズ・アンド・エフェクト》2008年
Photo by Mami Iwasaki Courtesy the Artist and Lehmann Maupin Gallery, New York and Hong Kong
これまで、家、物理的な空間、移動、そして記憶といったテーマについて考え、ドローイング、映像、彫刻などさまざまな素材に取り組んできたスゥ。一方彼には、個人と集団の関係性を探るという、もう一つのテーマがあり、そのテーマに沿った作品の一つ、「コーズ・アンド・エフェクト」(2008)が十和田市現代美術館の常設展示となっている。この作品は、高さ9メートルの最も大きな展示室に、展示される巨大な作品。赤、オレンジそして透明のグラデーションが美しいこの作品は、数万体の樹脂製の人型彫刻が肩車をするように、天井からの華やかさを感じさせる一方で、つねに生と死は表裏一体の関係であり、長い時間の中で連綿と繰り返されていくという、輪廻転生的な考えを表現している。

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