2020年11月13日 21:00
フェラーリ最新作「SF90 Spider」、オープンエアの高揚感をもたらすリトラクタブル・ハードトップ
そのシステムは“eSSC”と名付けられ、車両ダイナミクスの状況をリアルタイムでモニター。
この情報に基づき、フロントの電気モーター経由でイン側とアウト側のタイヤに個別にトルクが分配(トルク・ベクタリング)され、車両の安定性が制御される。そのため、コーナーを立ち上がる際のトラクションが大幅に向上し、限界域でのドライビングがいっそうシンプルで直感的になり、自信をもって操ることができるのだ。
エアロダイナミクスの面では、250km/hで最大390kgのダウンフォースが発生。これは、フェラーリのロードカーにおけるダウンフォースと空力効率の絶対的ベンチマークであり、それを空力的な付加物に頼らずに実現。特許を取得した革新的ソリューションも数多く駆使されている。その中でも特筆すべきものは、車両のリアで走行条件に応じて働く可動システムのシャットオフ・ガーニーや、鍛造ホイールに施されたフェラーリF1マシンのブロウン・ジオメトリーを思わせるウィング形状だ。
伝統と革新、フェラーリの美学を追求した「SF90スパイダー」のデザイン
「SF90スパイダー」のデザインは、「SF90ストラダーレ」の特徴的なスタイリングを可能な限り忠実に守ることからスタートした。