MCMトップが語る日本再上陸の野望1/2‐‐パオロ・フォンタネリCEO【INTERVIEW】
――フォンタネリCEOが打ち出す戦略とは?
ブランドのルーツを前面に打ち出していきたいと考えています。また、MCMを象徴するヘリテージラインを主軸に、コレクションの幅を広げていきます。その一つが、成熟した消費者に向けた高級ラインです。上質なレザーを使ったコレクションは、フィレンツェのファクトリーで生産しています。
――現在はどのようなビジネス展開をされていますか?
現在世界32ヶ国で41店舗を展開しており、うち29店舗が直営です。2005年に韓国企業に買収されて以来、韓国が最も大きな市場です。ヨーロッパとアメリカに次ぎ、中国も急速に成長しています。中国は昨年末までに35店舗オープンしており、今年中に50店舗にまで拡大予定です。
アメリカは景気が回復してきたこともあり、業績が順調に伸びています。ニューヨーク初の旗艦店を9月にオープンする他、ラスベガス、ビバリーヒルズにも出店予定です。ブランド誕生40周年を迎える2016年に向け、まだ内容は明かせませんが、大きな目標を掲げています。
――グローバル戦略における、日本進出の意義は?
私の役割はMCMを国際的なブランドへと成長させていくことです。