タブレットマガジン「ノルディック・クーリエ」編集長が話す“北欧の今”【INTERVIEW】
北欧でムーミンは子供のためのキャラクター。でも日本では大人にも人気がありますよね。つまり、日本人が今持っている北欧の情報は、本当の北欧と異なる部分もある」という。
この秋には英語版のローンチも控えている同誌。創刊にあたり「このマガジンにはっきりとしたDNAを与えなくてはいけないと思いました。北欧のライフスタイルを伝えるために、どんなストーリーが一番大事で、何が本当に伝えたいことなのかを考えました」と口火を切った。「北欧デザインは、そのシンプルでミニマルなデザインが語られることが多いのですが、実用的で使いやすいアイテムであることも語りたかった。北欧の人々にとっては、実用的であることは、優れたデザインであることとイコールなのです」
また、デジタル版で創刊したことには意図があるという。
「一つは、雑誌よりも強くユーザーとのかかわりを持ちたかったからです。それに、タブレットだと読むコンテンツを選ぶことが出来ますし、中に動画やリンクも入れ、インタラクティブですよね。ソーシャルネットワークで広がりを持たせたり、今後はEコマースに繋げたりとライブ感のある雑誌を作れるから」。北欧でもデジタル版の雑誌が主流という訳ではないというが、雑誌の出版数が減少する中で新しいプラットホームを作る流れが見られるとのことだ。