H&Mのスポーツウエア部門担う日本人デザイナー--沼田修平1/2【INTERVIEW】
沼田修平氏
H&Mのスポーツライン「H&Mスポーツ」。ソチオリンピックでスウェーデンの公式ユニフォームに採用され、そのファッション性の高さが話題になった。H&Mは2014年をスポーツイヤーと位置付け、デザイン性と機能性を更に強化していく考えだ。大手スポーツブランドでの経験を経て、昨年7月からデザインチームの一員となった沼田修平・メンズスポーツ部門プロダクトデザイナーに話を聞いた。
――デザイナーを志したきっかけは?
もともと武蔵野美術大学で油絵を専攻していたのですが、アーティストとし生計を立てていくのは大変だと気付いて(笑)。卒業後、オランダのアーネム王立芸術アカデミーでプロダクトデザインを勉強しようと願書を出したら、「ここはファッションが有名な学校だから、入学するならファッション科にしなさい」と教授に勧められ、そのままファッション科に進むことにしました。在学中からアディダスのドイツ本社で働き始め、アシックスのヨーロッパ本社での勤務を経て、昨年7月にH&Mのメンズスポーツ部門プロダクトデザイナーに就任しました。
――スポーツメーカーから一転、グローバルファッションリテール企業への転職ですが、H&Mのどのような点に魅力を感じたのでしょうか?
H&Mの最大の魅力は、ポテンシャルの高さ。