【ファッション再生】“リサイクルとリユースムーブメントを作る”イエリ社長×兼松繊維社長1/3
Photo by Moliya Cohama (c)FASHION HEADLINE
ファッションはめまぐるしく移り変わる。モノトーンが流行ったかと思えば半年後はマルチカラーが街を彩る。大きく分けて春夏・秋冬と新作が発表され、この構造が常に新しさを生むファッションの新陳代謝となっている。しかし拍車が掛かり過ぎることで、大量生産・消費の衣服社会となった。多くの衣服が流通し、そして消える。生産コスト削減を追求するが故、人件費が安い発展途上国へと技術は流出し、国内の技術力が疲弊してきている。途上国では生産現場の劣悪な労働環境がたびたび報道されている。これからのファッションとはどうあるべきなのだろうか。
イエリデザインプロダクツ社長・手塚浩二と兼松繊維社長・長ケ部良一が考えるのは“衣料品のリサイクル”だ。手塚浩二社長(以下T):安いものを大量に作っても、世界に対して良いことは何もないということにそろそろ気づかなきゃいけない時期だと思う。ファッションは無くならないじゃない。着ないってことは無いし。パリの友達によく言われるんですよ。「日本はいいよ。お風呂入る習慣があるから。毎日着替えなきゃいけないし」