15年2月に一新するANA制服。ブランディングに込めた思いとは?【小沢ちあき/生き方】
まずは、フロントラインスタッフ部門や商品戦略部、マーケティングなど幅広く関係する部長クラスの約15名でプロジェクトを立ち上げて、「制服を通してANAをどうしていきたいのか」について話し合うところからスタートしました。そこで“挑戦”と“日本のホスピタリティー”など新制服のコンセプトが決定し、今までの黒、濃紺といったシックな色からの脱却、コーポレートカラーの青を使うという具体的な方針が決まりました。そしてANAのブランド及び新制服コンセプトを具現化してくれると総合的に判断し、ファッションデザイナーのプラバル・グルン(Prabal Gurung)氏にデザインを依頼することに決定しました。
――小沢さんは同プロジェクトにどのように携わったのでしょうか。
私は主幹部署で、全体の調整役です。人数の多い意見が通りがちですが、ANAのブランドとしてどうした方が良いのかという点に都度立ち返り、ブレないように軌道修正したりすることもありました。2015年2月1日、遂にフロントラインのスタッフ約1万3,000人の制服が一斉に変わるのでお客様の反応が楽しみです。
――新制服はグレーを基調としたエレガントな雰囲気ですが、デザインのポイントや特徴は?
やはり1番の特徴は、グレーを採用したことで、制服全体の色味を明るい印象にガラリと変えたことです。