黒船来襲からの半世紀を追った美術展、洋の東西に与えた影響を辿る
三代歌川広重「横浜波止場ヨリ海岸通異人館之真図」 1875年 Jean S. and Frederic A. Sharf Collection
東京藝術大学大学美術館、及び名古屋ボストン美術館は展覧会「ボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」を開催する。期間は東京展が4月4日から5月17日まで、名古屋展が6月6日から8月30日まで。
この展覧会は19世紀の開国にともなう、日本と西洋のアートにおける影響を再確認しようというもの。ボストン美術館と東京芸術大学のコレクションから、当時の絵画や工芸、写真など約150点が出展される。
会場は「不思議の國JAPAN」など全6章から構成され、それぞれのテーマに合わせた作品が展示される。そのプロローグとなる「黒船が来た!」では、開港間もない横浜の外国人居留地を描いた浮世絵など、激動の時代とそこに過ごす人々を描いた作品を紹介。他にも、生麦事件の現場写真など、外国人の視点から見た日本を追体験出来るような作品も集められた。
その他、「文明、開化せよ」では錦絵に描かれた洋装、蒸気機関車、鉄橋など、西洋と東洋の光景が入り混じった日本の姿にフォーカス。