くらし情報『迷った時は初代に聞く--開化堂・八木隆裕【京都のクリエーティブユニット「GO ON」3/5】』

迷った時は初代に聞く--開化堂・八木隆裕【京都のクリエーティブユニット「GO ON」3/5】

と、茶筒を作り始めた頃のことを振り返った。2015年は開化堂にとって創業140年の節目となる。創業以来、全く同じ大きさの茶筒を作りつづけてきた開化堂だが、八木氏には思うところがある。「本当にこの茶筒が、今の人にとってのスタンダードなのかを考えたい。とことん飛んだことに挑戦すると、その反動で基本に揺り戻される振り子のようなものだと思う」と新たな試みに挑む心意気のようだ。東京オリンピックが開催される2020年のことも気に留めている。「東の都、東京に相反するものとして、西の都京都を訪れる人も多いかと思います。その時に、京都という街がどのようなおもてなしが出来るのか。
根っこの部分を伝えながらWelcomeと迎え入れたいですね」2014年、開化堂の茶筒が英国「ヴィクトリア&アルバート博物館」のパーマメントコレクションとして収蔵された。お茶文化を持つ英国でも、その機能美が讃えられている。ミニマムな美しさに、国境は無い。2/5に戻る。4/5に続く。
トーマス・リッケのアドバイスを元に製作したピッチャー

Photo by Kensuke Okamoto (c) FASHION HEADLINE


右が祖父から譲り受けたという金槌

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異なる茶葉を1度に持ち運べる茶筒。抹茶を入れたり、飴を入れたりと、使い方は色々だ

Photo by Kensuke Okamoto (c)


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