ある意味2ちゃんねるのような--NOAVENUE小石祐介1/2【INTERVIEW】
中には面白いものもあったかもしれない。殆ど多くのものが実際の“場”に出てこないのであれば、それらをリアルな世界で実験的に出す場があったらどうなるのかを見てみたいと感じました」と小石氏。そして「ある意味、2ちゃんねるのような」と笑う。刺激とリアクションを誘発するような場所をイメージしている。今後、ファッション業界にある風潮に風穴を開けるようなプラットフォームになり得るのだろうか。■ファッションの“様相”――テクノロジーの変化はファッションに何を与えたのでしょうか一般的には、新しいツールが生まれたという程度にしか認識されていないのかもしれませんが、ずいぶん大きな変化があったと思います。テクノロジーというとコンピューターや人工知能をはじめ、「人間的ではない何か」というイメージにたどり着きがちですが、そもそもコンピューター「Intelligence Amplifier(知性の増幅器)」という側面があります。そういう観点で見ると、例えば100年前は、ミシンがファッションの世界においてテクノロジーと言えました。
ミシンの誕生によって、Sサイズ展開で大量生産をする考えが普及し、誰でもスーツが着られるようになったり、当時のクリエーターの知的好奇心を大いに刺激して社会の可能性が拡がったはずです。