日本の伝統色で酒造り。Nippon IRO SAKE Project 【前編】
飛行機の窓から見た曖昧な色のグラデーションをボトルにデザインしたのは長野県の宮坂酒造
ブラインドテストであぶり出される色をテーマにした独創的な酒造り
2013年12月、ユネスコ無形文化遺産に和食が認定されたこともあり、日本の食文化である日本酒にも世界的な注目が集まっている。清酒蔵の海外進出の成功も引き金となり、どんな食にも合う万能な酒として、世界に発信されるアルコールへと進化しつつある日本酒。そんな中、三越伊勢丹では3月4日より『Nippon IRO SAKE Project』をスタート。口にした時に浮かぶ「色」の印象で、酒銘やラベルデザインを表現するという同プロジェクトから誕生した日本酒が登場する。
お酒に内在するイメージを“日本の伝統色”で表現する、そんな難題に挑むのは5つの蔵元だ。まずは、芳醇な『雪の芽舎』が代表銘柄であり手間暇かかる山廃仕込みにこだわる秋田県・齋彌酒造店。新潟県は佐渡・尾畑酒造は、薫り高くすっきりとした飲み口『真野鶴』で知られる淡麗辛口の蔵元。日本酒好きなら誰もが知る『真澄』を造る長野県・宮坂醸造。
全量純米造りを行う石川県・福光屋は、米醗酵技術を生かし、化粧品や食品開発まで手掛け、日本酒を国内外へ発信する。