2023年3月16日 14:20
イレニサ 2023-24年秋冬コレクション - “自然原理”と“人の技”により生まれる美しさ
また、グラデーションのストールは、職人が刷毛で絵を描くようにドローイング。あくまで自然原理の美しさが際立つように染色されている。
誰が着ても美しく見えるパターン
人が実際に着用した時のゆとりや、身体の動きに対して美しく見れるよう意識してデザイナー自らパターンをひいているイレニサ。今季は、肩幅を内側に入れたパターンが多く見られ、それらのルックは誰が来ても美しく見えるように設計されている。そういった作り込まれた造形の構造を繊細な線で表現するために、縫製職人により撚りをかけた糸を生地の断面に添えて、かがり付けで布端の始末を行った。
素材が奏でる心地よい自然律
シャンブレーのウールギャバジンやウールメルトン、カシミヤとウールのダブルフェイスなどの素材はいずれも上質で、ナチュラルな色合いも相まって温かな印象を受ける。中でも目を惹いたのは、カシミヤとウールのダブルフェイスのアウターだ。異なる糸や色が交わることで心地よい自然律を奏でていた。
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