2023年3月21日 17:00
ヘヴン タヌディレージャ アントワープ 23年秋冬コレクション、“不完全さ”を受け入れた美しさ
ボール状の装飾が増殖し、躍動する様子は、連なる細胞の形態を彷彿させる。ジュエリーデザイナーとしても活躍するヘヴン・タヌディレージャならではのユニークで大胆な発想が存分に発揮されている。
多彩な装飾
加えて、繊細なラインストーンが連なり全面を覆うロングドレスや、びっしりと赤いスパンコールをあしらったトップス、黒い丸型のボタンをドットのように並べたブルゾンやショートパンツなど、多彩な装飾が登場。しなやかなホワイトのファブリックで仕立てたドレスやブラウス、スカートには、ホワイトのビーズでフラワーモチーフの刺繍を施し、イノセントな佇まいに仕上げている。
流れるようなシルエット
シルエットは流れるような造形が印象的。クラシカルなネックレスを配したロングドレスは、落ち感のある素材を用いて繊細にギャザーを寄せることで、エレガントな雰囲気を漂わせた。光沢を備えたブラックのコートは、ウエストをマークするベルトによって緩急をつけながらも、曲線的な袖や襟のフォルムでリュクスさを演出している。
また、シャツはサイドにスリットを施すことで合わせを中心からずらし、アシンメトリーな着こなしを可能に。
形をあえて歪ませながらも、布地の流れを生かし、彫刻的な美しさを見せていた。
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