くらし情報『セヴシグ 2024年春夏コレクション - 障壁の先に見える一縷の光』

2023年9月2日 16:00

セヴシグ 2024年春夏コレクション - 障壁の先に見える一縷の光

空いた穴を塞ぎ、癒しを与えるかのように散りばめられた花の刺繍もポイントだ。そのほか、表面の顔料が薬品によってはがされたレザーやクラシックレザーのライダースジャケットからも、傷ついた内心を感じる取ることができる。一方で、ウェアの随所に見られるキラキラとした素材は、障壁を取り除いた先に見える希望の光を象徴している。

AIが生む意外性
AIが生み出す現実と虚構の境界線を探求することもセヴシグのコレクションを語るうえで欠かせない。今回は、MidjourneyやChatGPTを用いて、人の想像の斜め上を行く“発想”をウェアに取り入れた。たとえば、AIの誤訳によって生まれた「トラの頭を持った神」は、最先端のプリント技術を用いた服作りを行うトルク(TOLQ)とのコラボレーションによる赤や黒のスカジャン、もしくはハーフパンツに採用。AIによってもっともらしく語られる架空の神々の姿は、アルフォンス・ミュシャの代表作である《スラヴ叙事詩》からも着想を得ているそう。

壁や境界線としてのボーダー&ストライプ柄
壁や境界線のメタファーともとれるボーダー柄やストライプ柄使いにも注目。
赤・青・白から成る“汎スラヴ色”のボーダー柄を解いてフリンジ状に編み上げたニットは、壁や境界線を取り除き、分断された世界からの解放を意味している。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.