くらし情報『「曖昧な関係」展、銀座メゾンエルメス フォーラムで - 作品と身体の間に生まれる関係を紐解く』

「曖昧な関係」展、銀座メゾンエルメス フォーラムで - 作品と身体の間に生まれる関係を紐解く

ナイル・ケティング
光波や音波といった不可視のマテリアルをベースに、シグナルや香りといった現象を新しい物質性の感知や、コミュニケーションへと置き換えてゆく試みを行っているナイル・ケティング。

イタリアの思想家マリオ・ペルニオーラの「エニグマ」を引用しながら、「モノ」化してゆく人間を貫く態度として、パンクカルチャーの“未来のなさ”や“何も感じないこと”にフォーカスする。インスタレーションでは、近未来的な身体と物性、そして新たな公共性の知覚が提案される。

作品を制作する中で、あらゆるアーティストと素材の身体的関係が構築されるが、それは偶然ではなく、私的な諸条件を反映し生まれている。しかし造形表現においては、素材の捉えられ方、表現のされ方においては、必然的に結びついた二者が相互に刺激しあった中で生まれていく関係性を反映するのだ。言語化することが難しい、まさに「曖昧な関係」に踏み込んだ本展に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

【概要】
「曖昧な関係」展
会期:2016年12月21日(水)〜2017年2月26日(日)
時間:月〜土曜11:00~20:00(最終入場19:30)、日曜 11:00〜19:00(最終入場18:30)

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