2017年3月28日 22:30
ダブレット 2017年秋冬コレクション - 90年代のレイブで踊り明かし、退廃的な色気にまみれる
ダブレット(doublet)の2017-18年秋冬コレクションが、東京コレクション最終日の2017年3月25日(土)東京・渋谷ヒカリエにて発表された。
これまで写真でコレクションを発表してきたダブレットが、ショー形式での発表をするのは今回が初めて。90年代レイブの空間を意識し、踊り明かして汗にまみれた様子や、もみくちゃにされて服の乱れた様が、スタイリングとメイクアップによってリアルに演出された。ガンガンと鳴り響く音楽、空間を走り抜けるレーザービーム等の演出によって、初めてとは思えぬ熱気と迫力に溢れたショーが披露された。
目を奪ったのは、1人1人が個性的なモデルたちそのものだ。27体登場したルックのうち、プロのモデルは12体、素人はそれより多い15体だという。猫背で歩くモデルは、だぼついたジャージパンツにフーディーを被ったスタイリング。太ったモデルには、あえて腹出しのTシャツに、ボリュームあるダウンジャケットとデニムジャケットを2つ重ねた。
それぞれの人物に似合うようにコーディネートされた服とモデルには、ランウェイ特有の匿名性はなく、もはや私的さすら感じさせる。
もちろん、服1点1点も、モデルたちに負けない猛烈な個性に溢れている。