2017年3月28日 22:30
ダブレット 2017年秋冬コレクション - 90年代のレイブで踊り明かし、退廃的な色気にまみれる
ジーンズの上をざっくり切り取って下だけになったものをガーターベルトでニーハイタイツのように吊ったボトムスや、ウエストが胸下まである大きすぎるスラックスに、スーパーショート丈のトップスを繋いだルック、片足だけ腿の付け根から無くなったパンツなど…。既存の洋服の影を残しつつも、見たこともない形の服に変化しているのだ。
巷にあふれる商業ロゴをアレンジしたロゴや、スカジャンの刺繍が、あらゆるアイテムの様々な箇所に配されたことも気になるポイントだった。これら一昔前によく見たモチーフを、それとは違う見せ方で示すことで、コレクションはむしろ新鮮な感覚に包まれる。
「かっこいい、かっこよくないという物差しは関係ない」と語るデザイナーは、大勢で集まって踊る匿名的なレイブや、社会に蔓延するモチーフを利用して、そこに埋もれない、しかし美しいから際立っているわけではない、新鮮で個性的な何かを表現してみせた。
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