グッチ2018年リゾートコレクション - プレイフルな装飾スタイルがルネッサンスと出会うとき
グッチ(GUCCI)の2018年リゾートコレクションが発表された。
ショーの舞台となったのは、イタリア・フィレンツェ市内のピッティ宮殿内にあるパラティーナ美術館。ルネサンスを代表する芸術作品の数々を収蔵する場所で有名であるが、本コレクションにも、イタリア・ルネサンスのように官能的で緻密な表現や、古代ギリシャ・ローマを彷彿とさせるようなディテールが散りばめられた。
アレッサンドロ・ミケーレの創る世界は、より様々な要素をミックスする方向へと向かっているように思われる。ゴールドのスパンコールを敷き詰めたポンチョ風のアウターのルックと、古代ローマを彷彿とさせるドレープが美しいピンクドレスのルックの間に、色の落ちたブルージーンズにブルゾンを合わせたカジュアルなメンズのルックを挟み込む。極めてゴージャスなピースも、そのままストリートに登場しそうなラフなスタイルも、それらの間には境界などないらしい。
しかし、いくらカジュアルなアイテムであってもラグジュアリーな味付けを忘れないのがグッチ流。前述のブルゾンにはベルベットのライン装飾を施し、中に合わせたメッシュのTシャツには“GUCCI”のロゴを目立つようにプリントしている。