くらし情報『「パリ♡グラフィック展」東京・三菱一号館美術館で、19世紀末パリの版画・ポスター作品約140点展示』

2017年6月15日 11:55

「パリ♡グラフィック展」東京・三菱一号館美術館で、19世紀末パリの版画・ポスター作品約140点展示

ポスターや版画制作において卓越したデッサン、鮮やかな色彩、斬新な構図に挑戦し後世のグラフィック・アートに大きな影響を与えている。

三菱一号館美術館ではロートレックのグラフィック・コレクションを250点以上所蔵。本展ではその中から市場には出なかった試し刷りなど、彼の制作過程をみることができる貴重な作品を展示する。

芸術家たちが夢中になったリトグラフ
18世紀の終わりに開発されたリトグラフは、水と油の反発する性質を利用して刷る版画技法。自由に描写ができるこの技法に、ロートレックをはじめ印象派やナビ派など多くの画家たちは魅了され、美しい作品をたくさん生み出している。

コレクターズアイテムとなった版画
版画が大衆化する一方、版画の芸術としての価値を高めようとする動きもあった。作家たちが版や刷りの実験的な表現を開拓する一方で、意欲的な画商は版画を絵画と異なる独自の価値があるとし、版画集の刊行を手がけていた。結果として、前衛アーティストの作品を収集するコレクターのために豪華版の版画集や一点ものの作品が発売された。
一方でその動きはどんどん広がり、街に貼られていた劇場のポスターさえもコレクターズアイテムに変貌し、人々のコレクション熱は加速していった。

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