ヴィヴィアン・ウエストウッド 18年秋冬コレクション - 暗示的に忍ばせるアーミースタイル
ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の2018年秋冬コレクションが発表された。
デザイナーであると同時に活動家としても精力的に活動しているヴィヴィアンが今季のテーマに選んだのは戦争だ。彼女は、戦争から派生する様々な要素を、暗示的に服のあらゆるディテールに落とし込みコレクションを作り上げた。
秋冬シーズンということもあり、コートを主役にしたコーディネートが目立つ。中でも、ヴィヴィアンが世界で一番お気に入りのコートだというプリンセスコートは性別を問わず着用された。そんなコートを彩ったのは、アーミーカモフラージュから抜き出した色でデザインした大きなチェック柄だ。また、染色をせず濃淡のあるウールの風合いをそのまま生かしたツイード素材でも仕立てられた。
カモフラージュカラーの次に目立つのは、グレーのようにも見える淡いピンク、"マウントバッテン・ピンク"だ。
第二次世界大戦時に広められた色だというが、ヴィヴィアン・ウエストウッドが得意とするエレガントなドレープドレスとなって女性が纏ったり、ダブルブレストのツーピーススーツに仕立てられたり、カジュアルなスウェットのセットアップになると、全く戦争の影を感じさせることがない。絶妙な色味を活かして、洗練されたファッション・ピースを完成している。
アーミーの世界観を延長した先には、世界中で起こる農民革命まで含まれる。これを象徴するカントリーな雰囲気のストライプ模様も、本コレクションのメインパターンの一つだ。ストライプは、太さや間隔、色のバリエーション豊かに展開され、時にはアイテムによって異なるストライプを組み合わせる大胆な着こなしまで披露された。
助長されたアーミーの世界観は、素材にも反映。農民に馴染みの深い綿や麻といった素材を、トラディショナルで正統派のテーラードアイテムに当てはめていくのだ。ブランドのアイコニックな素材であるデニムはもちろん、今季は麻が多く用いられたことが特徴的。
くたっとした重量感のある麻がテーラードジャケットなどに仕立てられることによって、意外性のあるシルエットが導き出され、かえってシックな印象にまとまるようだ。
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