2018年6月8日 11:00
ディオール 19年リゾートコレクションができるまで、マリア・グラツィアが描くトワル ド ジュイの世界
この超現実的な工程が生み出したのはどこか歪みのある幻想的な世界。
彼女が描いたトワル ド ジュイには、うさぎや馬などの優しい動物たちが草原を走るわけではなく、当時の牧歌的な要素は少ない。曲がりくねって朽ちた木々、そしてライオン、トラ、ヘビ、クマといった強い動物が登場するその風景は、女性騎士の内面を示すかのようにワイルドな表情を浮かべる。
こうして完成した全く新しいモノトーンのトワル ド ジュイに色をのせていく。あくまで色彩は、時を巻き戻したような、当時の暖かなものをそのままに。ブルー、グリーン、レッド、それぞれの色調が個性を生みだした。
さらにパウダーカラーのチュールやベルベットなど、素材のテクスチャーが変わればまた表情が豊かになる。さらにマリア・グラツィア・キウリは、スタイリングによって時には思い切り男性的に、またある時はとびきり女性的にトワル ド ジュイの世界を表現した。
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