2018年10月18日 17:05
アカリ ミヤヅ 19年春夏コレクション - シフォンやレースで表現する女性のしなやかさ
堅い素材やハンサムなディテールでアクセントを添えて
そんな柔らかなムードに、アクセントを添えるかのように、張りのある堅い素材や、マスキュリンな要素を感じさせるディテールも組み合わさっている。まるでコートを再構築したようなドレスは、まだらな模様が艶めくツルリとした硬質的な素材と、ジャケットのようにかっちりとしたハンサムなシルエットで表現。一方で、裾の部分や胸元に組み合わせた柔らかな素材が、コントラストを生み出している。
模様やドレープで「生命の流れ」を表現
もちろんブランドのテーマである「生命」や「輪廻」は、ルックのあらゆるところに溶け込んでいる。多くのルックに施されたうねるような模様は、筋や波、地層などを連想させる。輪廻という生命の流れと、うねりが表現する自然や大地の流れが呼応しているようだ。また、デザイナーの宮津自身が「樹木が合う服を作りたい。」と語るように、流れるよなドレープのドレスは、会場に飾られた木の飾りと馴染んでいる。
ミルク“不思議な缶”モチーフの総柄ドレス&ジャンスカ、『不思議の国のアリス』エピソードを着想源に