トクコ・プルミエヴォル 2019-20年秋冬コレクション - 四季を喜ぶ、おとぎの国の民族
胸元に添えた、大振りの花もまたこの夏の軽やかな装いに彩りを加える。
うつろう季節は、やがて秋を迎えたのだろう。次に登場したのはドット柄だ。モノトーンを基調に、プリントやカットワークでドットを配した。寒い冬に備えて足元を彩ったポンポン付きのブーツは、白いステッチで花を描いたジャケットやスカートの足元で存在感を放った。花の色彩は消え、黒へと変化し、さらには冬に備えてファーがあしらわれている。
冬のために準備した、かぎ針編みのニットは、まるで天使の羽根のように繊細で、今までのどのアイテムよりも温もりにあふれている。それをスポーティーなフード付きトップスの上に羽織ることで、エスニックとモダンを融合させた。
トップス自体は、ただスポーティーなだけでなく、繊細な刺繍を施し、レースをあしらって素朴な民族意識を思わせる。足元にはノルディック柄のシューズをあわせて、冬への備えは万全、といったところだ。
フィナーレでは、とびきりプレイフルな色の世界が待っていた。マルチカラーのボーダーニット、万華鏡みたいにカラフルなワンピース、そして花の形をしたフェルトの帽子。ハッピーな民族衣装を表現したおとぎの国のランウェイは、日本の春の到来とともに、再びあたたかな季節を迎えた。
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