ヒロコ コシノ 2020年春夏コレクション - 楽器たちは麗しい音楽を奏でながら
直線と曲線を組み合わせることで、一つの楽曲の中に共存する異なったリズムを表現しているように思える。
平面と立体の交差
“楽器”以外にも、コシノが注目した要素が“平面と立体の交差”だ。テキスタイルの平面に描く、立体的な造形物のモチーフ。本来相対する性質を持つ2つの要素を掛け合わせることで、コシノが思い描く美学を表現している。
蛇腹状に構築し、本物の鍵盤の様に立体感を演出したスカートや、裾だけレイヤードで仕上げたシャツなど“立体×平面”はあらゆる部分に反映されている。絶妙なバランス感覚でミックスした相対する2つの性質が、より表情豊かなスタイリングを作り上げる。
ビビッドなカラーがアクセント
モデルたちが纏ったエレガンスな雰囲気の中にアクセントとして取り入れたのが、ビビッドなネオンカラー。バッグやシューズといったアクセサリーを中心に、ウェアのパーツの一部など様々な箇所にワンポイントでグリーンやイエロー、ピンクのカラーを挿した。
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