2021年1月23日 10:00
キディル 2021-22年秋冬ウィメンズ&メンズコレクション - より強く、パンクを貫く
目玉や頭部を描いたパッチは、パンツやジャケット、コートにスタンプのように並べて繰り返しあしらわれた。抽象的ながらも強いインパクトを残すグラフィックの数々は、反復されることでより一層抽象性を増し、どこか狂気じみた印象を放っている。
端正なテーラードジャケット
ファスナーを配し切り込みを入れた変形ケープや、細かく生地を繋ぎ合わせたパッチワークのコートなど、粗さやダメージ感のあるアイテムが登場する一方で、目を引いたのは端正なテーラードジャケットやロングジャケット。オーセンティックな仕立ては、布地に配したグラフィックの強さを際立たせたり、コーディネートしたアイテムのアナーキーさを相対的に強調したりする機能を果たしている。
例えば、落ち着いた色味のブルーのロングジャケットには、ヴィヴィッドなフューシャピンクのペイントやパッチをあしらったセットアップをスタイリング。対照的なイメージのアイテムを組み合わせることによって、静けさと激しさを持ちあわせたノイズミュージックのような、静と動の対比を描き出した。
エドウインやディッキーズなどコラボレーションも
2020年から継続してタッグを組んできたエドウイン(EDWIN)