展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など
の表現に昇華することで、作品を世に送り出していった。
希少な初期のジュエリーが集結
注目したいのは、“モダン・ジュエリーの祖”といわれるルネ・ラリックがキャリア初期に手掛けた希少なジュエリーだ。量産されたガラス作品とは異なり、1880年代から1900年代初頭の間に制作されたジュエリーは、ほとんど1点もの。会場には、20点のジュエリーと2点のデザイン画が展示される。
大女優サラ・ベルナールや詩人ロベール・ド・モンテスキューといった、時代を象徴する著名人からも愛された、ルネ・ラリックのジュエリーを間近に見られる貴重な機会となっている。
プロダクトとして使用されていたガラス作品も
その他、本来は建具やプロダクトとして都市生活の中で使用されていたガラス作品も展示。会場の東京都庭園美術館の建物である旧朝香宮邸にもルネ・ラリックが作品を提供しており、自然光の降り注ぐ旧朝香宮邸ならではの華やかな雰囲気の中で作品を鑑賞することができる。さらに、新館ギャラリーでは生活の空間で使われてきたルネ・ラリックのガラス作品と、作品のバックグラウンドを「図鑑」のように体験できる展示を展開。
新鮮な展示空間によって、ルネ・ラリック作品の新たな魅力を体感できそうだ。