くらし情報『フランス映画『幻滅』セザール賞7冠、“欲望と快楽”にまみれる青年を描くバルザック原作の人間ドラマ』

2022年11月7日 17:05

フランス映画『幻滅』セザール賞7冠、“欲望と快楽”にまみれる青年を描くバルザック原作の人間ドラマ

リュシアンに対し「嘘の記事や批評に価値なんてない。真実で戦え」と忠告する。監督としても世界的な人気を誇るグザヴィエ・ドランが演じる。

監督はグザヴィエ・ジャノリ
監督は『偉大なるマルグリット』のグザヴィエ・ジャノリ。学生時代から「バルザックの原作を映画化したい」と考えていたというグザヴィエ・ジャノリは、映画『幻滅』について下記の通り語っている。

「わたしはとても肉体的な感覚や刺激を映画に持ち込みたかった。サロンの人々の動き、パリの異なるエリアの大衆の猥雑とした雰囲気、あるいは時代が移り変わっていくそのスピード、そういったダイナミックなムーブメントを生み出しながら、ここに登場する人々の人生、悲劇と喜劇を結びつけたいと思ったのです」

<映画『幻滅』あらすじ>
舞台は19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。
文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻、ルイーズと駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で笑い者にされる。生活のためになんとか手にした新聞記者の仕事において、恥も外聞もなく金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていくが…。

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