汗の季節、吹く風に、爽やかな『涼』を感じさせる『くちなしの花の香り』
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。
くちなしの花いい香り
六月の花と言えば、雨に咲く花『あじさい』に大体相場が決まっておりますが、『あじさい』は確かに華やかに咲いてくれていますが、『花の匂い』はありません。
その点、同じこの雨季に咲く『くちなし』は、香りの花と言ってもいいくらい、いい匂いがします。
くちなしは、沈丁花(じんちょうげ)や、金木犀(きんもくせい)と並ぶ、三大香木の一つで、甘く強い香りは『香水の原料』としても利用されています。
丁度この六月に咲くことから、ジューンブライドの『ウェディングブーケ』としてもよく使われていますね。更にその実は「栗きんとんや、たくあんの香りづけ」に使われることでも知られています。
くちなしの花の育て方を花屋さんで聞いてみましたら、外の明るい日なたがいいそうです。植えつけたあとは、あまり乾燥した土壌だと育ちが悪くなるので、西日が当たるような場所は避けて、なるべく、フカフカの腐植質が多い、適度に湿り気のある土を選ぶと、なお良いそうです。