「健康を害する恐れ」 農林水産省が『ビワ』に注意喚起
熟した果肉には、ごくわずかに含まれる場合がありますが、食べても健康に問題はありません。
しかし、種子を乾燥して粉末に加工などした食品の場合、シアン化合物を一度に大量に食べてしまう危険性が高まります。
ネット上では一部で、アミグダリンを『ビタミンの一種』と称したり、「がんに効果がある」といった噂もあったりしますが、農林水産省は「科学的に十分な根拠はありません」と否定していました。
むしろ、アミグダリンから体内で青酸ができる可能性があるため、健康への悪影響が懸念されており、実際に海外では生のアンズの種子を大量に食べたことによる、健康被害や死亡例が複数報告されているそうです。
ビワの種子を使った料理を食べる時は要注意
農林水産省によると、2024年時点で、ビワの種子を使った料理を食べたことによる健康被害の報告はないとのこと。
しかし、ビワの種子を使った料理には有害物質が残っている可能性があるため、十分に注意をする必要があるでしょう。もし、ビワの種子の粉末などが入った加工食品を口にする場合、厚生労働省が『食品衛生法第6条違反』として扱うこととした、1kgあたり10mgを超えていない適量であれば、安全に食べられるといいます。